鉄芯道場
~縁の下の力持ち、モーターコアで拓く未来~

株式会社ユタカ技研

自動車メーカー・ホンダの部品メーカー「ユタカ技研」について調査しました。モーターコア製作における特徴や強み、さらには製品事例などをご紹介します。

ユタカ技研の公式HP画像
引用元:ユタカ技研公式HP
https://www.yutakagiken.co.jp/service/products/motor/index.html

株式会社ユタカ技研のモーターコア製作の特徴

グローバルに事業を展開

ユタカ技研は、静岡県浜松市東区に本社を置く、ホンダグループの一次部品メーカーです。1954年に有限会社 鳥居塗装工場として設立。その後1983年に高丘技研工業株式会社に社名変更、1976年にはプレス技研工業が誕生し、1986年11月に両社が合併し株式会社ユタカ技研となりました。

トルクコンバーターといった駆動系の部品を中心に、排気システム部品やブレーキ部品を開発及び生産。8カ国に10拠点※を持つなど、グローバルに事業を展開しています。

駆動用モーターコアを製造

モーターコア事業のスタートは、2016年から。主要取引先のホンダがHVの品ぞろえを拡充していたこともあり、需要増を見越して駆動用モーターコアの製造・販売事業に参入しました。ユタカ技研の強みである精密プレス・精密接合技術を応用し、それぞれの部品の機能を高めるとともに、部品のコンパクト化・軽量化を実現。

また、プレスから梱包までの生産工程を完全自動化することで、量産にも対応しています。

ステーターコアのカシメレス仕様に対応

カシメの無い「カシメレス」仕様に対応しています。損失低減効果のあるステーターコアをさがしているメーカーのニーズに応える新仕様となっています。

Vカシメ製法・接着製法による積層

Vカシメ製法による積層と接着製法による積層のいずれにも対応しています。それぞれの特徴は次のとおりです。

Vカシメ製法

複数種類のVカシメ形状の試作および評価を実施したうえで、製品にもっとも適していると考えられるVカシメ製法に対応。Vカシメ成形により、強度を充分に確保し、かつ安定的な量産ができるようになります。板厚t=0.2という非常に薄い積層を成功させています。

接着製法

ラミとラミを接合する際に、自社オリジナルの接着機構を内部に設置した金型を使用しています。このように、接着製法を確立しているところも、ユタカ技研の強みとなっています。カシメや溶着と比較すると、接着積層は、鉄損をより軽減できるのが特徴です。そのため、接着積層を採用することで、モーターの効率アップを実現することが可能です。

大型高精度高速プレス機による製造

ユタカ技研オリジナルの製法である「一点カシメ積層」。大型の高精度高速プレス機を用いて、Tコア部品を製造することができます。共取り積層生産で【3,360mm×1,200mm(ボルスターサイズ)】の仕様を実現しています。また、大型精密平面研削盤・超音波洗浄機を用いることで、メンテナンスを完全自前化しているところも、注目ポイントです。

試作の品質へのこだわり

複数の加工方法から、最適であると評価された加工方法を選び、3Dデータを活用しつつ試作品を作っています。試作段階で把握した問題点をしっかりと設計に反映させることで、品質の向上およびトラブルの回避につなげています。

部品テストの結果を製品にフィードバック

設備が充実しているため、材料の機能評価や製品の性能および信頼の評価などを、自社で行うことができます。開発品に対する部品テストを行い、その結果をフィードバックするまでの、全プロセスを行うのに必要な環境が整っています。

株式会社ユタカ技研のモーターコアにおけるニュース

電動車向け駆動用モーター事業の拡大

電動車向けの駆動用モーター事業の拡大を行うため、関連部品のパイロットラインを新たに設ける予定です。モーター関連の部品をさまざまな自動車メーカーに売り込んでいくことで、売り上げアップにつなげる方針です。

株式会社ユタカ技研の対応項目

試作対応 公式HPに記載がありませんでした。
量産対応
対応業界 公式HPに記載がありませんでした。
対応材質 電磁鋼板
対応サイズ(外形) 公式HPに記載がありませんでした。

編集チームまとめ

大手自動車メーカー・ホンダの部品メーカーとして、精密プレス・精密接合技術を活かし、ハイブリッド用モーターのコアとなるローターを生産しているユタカ技研。自動組立と自動計測の技術を用いた省人で高効率な生産ラインを構築しており、量産化に対応しています。

なお、このサイトでは小ロットの試作から量産まで対応の、柔軟性のあるモーターコアメーカーを紹介しています。併せてチェックしてみてください。

【31社から厳選】
長く付き合える
モーターコアメーカー3選

株式会社ユタカ技研の製品事例

公式サイトに記載がありませんでした。

株式会社ユタカ技研の基本情報

会社名 株式会社ユタカ技研
所在地 【本社】静岡県浜松市東区豊町508-1
電話番号 053-433-4111
営業時間 公式サイトに記載がありませんでした。
公式URL https://www.yutakagiken.co.jp

モーターコアの試作から
対応してくれる会社をチェック

 
小ロット試作から量産まで対応している
モーターコアメーカー
おすすめ3選

「小ロットで依頼したら断られた…」という会社のために、小ロット試作から量産まで対応しているモーターコアメーカーを厳選。なお、品質担保の観点から、国際的な品質マネジメント規格「ISO9001」取得済みの、信頼できる会社のみをピックアップしています。

飯島精機
  • 4つの積層方法から、求められるコストや個数に応じて加工
  • 量産要望にも、工数を減らす金型でコストダウンへつなげる
主な用途
自動車/電気製品/ロボットなど

飯島精機の
公式HPで
製品事例を見る

守谷刃物研究所
  • 加工が難しいアモルファスやパーメンジュールに対応
  • 特殊鋼素材の調達ネットワークで用途に合わせた素材を調達
主な用途
航空機/モータースポーツ/医療機器など

守谷刃物研究所の
公式HPで
製品事例を見る

城山産業
  • 外径1,300㎜までのモーターコアにも対応
  • 顧客の要望に応えるため、新たな設備を積極的に導入
主な用途
自動車/電気製品/ロボットなど

城山産業の
公式HPで
製品事例を見る

※選定基準:Google検索で、「モーターコア」及び「積層コア」と検索した際に表示される31社を調査(2022年4月11日調査時点)。その中から、下記の基準に沿って選出しています。

  • 飯島精機…ISO9001を取得していてかつ試作品対応の会社の中で、コストや個数に合わせて選択できる加工方法が最も豊富(4種類)
  • 守谷刃物研究所…ISO9001を取得していてかつ試作品対応の会社の中で、アモルファスとパーメンジュールの加工事例の掲載が最も多い
  • 城山産業…ISO9001を取得していてかつ試作品対応の会社の中で、最も大きな外径の製品まで対応してくれる
小ロットの試作から
量産まで依頼できる
対応力のある
モーターコアメーカー3選