ドローン
モーターコアは、世界中で幅広く活用されているドローンにも欠かせない部品の一つです。ここでは、ドローン産業におけるモーターコアの現状と今後の展望を解説します。製品事例も紹介しているので、ぜひチェックしてみて下さい。
ドローンのモーターコアの現状と今後の展望
日本の現状
インプレス総合研究所の新産業調査レポート「ドローンビジネス調査報告書2021」によると、2020年度の日本国内のドローンの市場規模は1,841億円で、2019年度の1409億円から大幅に伸びています(前年度比31%増)。2025年度には6468億円(2020年度の3.5倍)に達すると予想されており、今後も拡大が見込まれています。
分野別に見ると、サービス市場が最も大きく、機体市場、周辺サービス市場と続きます。サービス市場では、農業、土木・建築、点検、公共といった分野で、周辺サービス市場では、バッテリー等の消耗品や定期的なメンテナンス、保険、ドローン操縦ライセンスを取得できるスクールの動きなどが活発になると予想されています。
海外の現状
ドローン市場は、海外ではさらに市場が拡大しています。2021年の世界全体のドローン市場は、221億ドル(約2兆4200億円)。今後も成長は続き、2027年には434億ドル(約4兆7400億円)と、2021年の約2倍の市場金額になると予想されています。
世界では日本国内よりもドローンの活用範囲が広く、交通・気象監視や消防・捜索・救助活動、さらには法執行や軍事活動に至るまで、社会のさまざまな分野で活用されています。
今後の展望
新型コロナウイルス感染症が世界的に流行した状況下では、迅速かつ安全な配達や物資の授受、状況の確認など多くの場面でドローンが活用され、高い作業効率と生産性を実現しました。これにより、今後の市場の拡大がさらに期待されています。日本国内でも、多くの国内企業がBtoB、BtoCの分野でドローン事業に注力しており、さらなる市場の拡大が期待されています。
ドローンの普及と同時に、ドローンの部品として欠かせないモーターコアも、今後大きな需要が見込まれます。
ドローンのモーターコアに求められていること
ドローンには、特に軽量化されたモーターコアが求められています。このため製造には、非常に高度な技術とノウハウ、品質の良い素材や製造工程が欠かせません。
また、どんなに軽くて性能が良くても、高価すぎれば製品にできないため、製品開発を行う際は、性能とコストのバランスを一緒に考えてくれるモーターコアメーカーに相談するのがおすすめです。
ドローンのモーターコア製品事例
丸ダボカシメ積層コア

https://www.shim-manufacturing-center.com/case/積層コア-2/708/
- サイズ…φ15×φ13×15mm
- 材質…35A440
編集チームまとめ
ドローンは単なるエンドユーザー向けの商品ではなく、社会インフラとして重要な役割を果たすようになってきています。それゆえ、市場は今後もさまざまな分野で拡大し続けていくでしょう。軽量で高性能のドローン用モーターを開発するなら、 信頼できるメーカーに相談するのがポイント。性能とコストのバランスに配慮し、トータルに提案してくれるモーターコアメーカーを選びましょう。
なお、このサイトでは小ロットの試作から量産まで対応の、柔軟性のあるモーターコアメーカーを紹介しています。併せてチェックしてみてください。
モーターコアメーカー
おすすめ3選
「小ロットで依頼したら断られた…」という会社のために、小ロット試作から量産まで対応しているモーターコアメーカーを厳選。なお、品質担保の観点から、国際的な品質マネジメント規格「ISO9001」取得済みの、信頼できる会社のみをピックアップしています。
コストや個数に応じて
適切な加工法を提案する
- 4つの積層方法から、求められるコストや個数に応じて加工
- 量産要望にも、工数を減らす金型でコストダウンへつなげる
- 主な用途
- 自動車/電気製品/ロボットなど
モーターの効率化に繋がる
難加工素材に対応する
- 加工が難しいアモルファスやパーメンジュールに対応
- 特殊鋼素材の調達ネットワークで用途に合わせた素材を調達
- 主な用途
- 航空機/モータースポーツ/医療機器など
豊富な設備を取り揃え
大型のモーターコアを製作する
- 外径1,300㎜までのモーターコアにも対応
- 顧客の要望に応えるため、新たな設備を積極的に導入
- 主な用途
- 自動車/電気製品/ロボットなど
※選定基準:Google検索で、「モーターコア」及び「積層コア」と検索した際に表示される31社を調査(2022年4月11日調査時点)。その中から、下記の基準に沿って選出しています。
- 飯島精機…ISO9001を取得していてかつ試作品対応の会社の中で、コストや個数に合わせて選択できる加工方法が最も豊富(4種類)
- 守谷刃物研究所…ISO9001を取得していてかつ試作品対応の会社の中で、アモルファスとパーメンジュールの加工事例の掲載が最も多い
- 城山産業…ISO9001を取得していてかつ試作品対応の会社の中で、最も大きな外径の製品まで対応してくれる