医療機器
人々の健康と命を守るために活躍している医療機器にも、モーターコアが使われています。ここでは、医療機器のモーターコアの現状と今後の展望、医療機器のモーターコアに求められていることや製品事例などを紹介します。
医療機器のモーターコアの現状と今後の展望
日本の現状
医療分野の機器・装置には、電動モーターが使用されています。治療・モニタリングなどを目的にする医療機器には確かな制御性が求められ、高性能な日本製モーターが使用されることが多いようです。
海外の現状
世界における電動モーターの市場規模は、2022年には144億1,000万米ドル、2029年には234億2,000万米ドルまで成長すると考えられています。地域別に見ると、2029年には北米市場が20億3,000万米ドル、アジア太平洋地域が183億2,000万米ドルの規模に、それぞれ成長する見込みです。
今後の展望
医療分野は、常に進化を遂げています。新たな医療技術や治療法を成功に導くためには、医療機器の使用が欠かせません。その医療機器に欠かせないモーターコアは、これから更に重要な存在となっていくでしょう。
医療機器のモーターコアに求められていること
医療機器のモーターコアには、さまざまなことが求められています。
- 低騒音であること
医療機器の多くは、静かな環境で使用されています。モーターの音が大きすぎると、治療を受ける患者さんが不安を感じたり、治療する医師や看護師の会話を妨げてしまったりするため、低騒音であることが大前提です。 - 放熱できること
医療機器の多くは、長時間の稼働が求められます。稼働とともに大量の熱を発生させるため、医療機器の寿命を延ばす目的で、放熱性に優れたモーターが求められています。 - 制御可能なこと
医療機器には、モーターの起動や制動、応答速度が極めて高速であることが求められています。簡単に制御ができることで、より高い医療結果を得られます。 - 確かな品質
モーターコアは、医療機器の中核部品です。確かな品質を維持することが、医療機器の故障を減らし、動作の効率を高めることにつながります。
医療機器のモーターコア製品事例
株式会社ミツワ精機製作所
- サイズ…1mm~2mm
- 材質…SUVP
編集チームまとめ
人々の健康や命を守り、医療業界の進化を支える医療機器にも、モーターコアは使われています。画像診断・手術支援・ポンプなどに用いられており、医療機器のモーターコアはとても大きな役割を果たしています。
市場規模も拡大傾向にあり、医療技術の進化とともに、これからもますます性能の高いモーターコアが求められるでしょう。
モーターコアメーカー
おすすめ3選
「小ロットで依頼したら断られた…」という会社のために、小ロット試作から量産まで対応しているモーターコアメーカーを厳選。なお、品質担保の観点から、国際的な品質マネジメント規格「ISO9001」取得済みの、信頼できる会社のみをピックアップしています。
コストや個数に応じて
適切な加工法を提案する
- 4つの積層方法から、求められるコストや個数に応じて加工
- 量産要望にも、工数を減らす金型でコストダウンへつなげる
- 主な用途
- 自動車/電気製品/ロボットなど
モーターの効率化に繋がる
難加工素材に対応する
- 加工が難しいアモルファスやパーメンジュールに対応
- 特殊鋼素材の調達ネットワークで用途に合わせた素材を調達
- 主な用途
- 航空機/モータースポーツ/医療機器など
豊富な設備を取り揃え
大型のモーターコアを製作する
- 外径1,300㎜までのモーターコアにも対応
- 顧客の要望に応えるため、新たな設備を積極的に導入
- 主な用途
- 自動車/電気製品/ロボットなど
※選定基準:Google検索で、「モーターコア」及び「積層コア」と検索した際に表示される31社を調査(2022年4月11日調査時点)。その中から、下記の基準に沿って選出しています。
- 飯島精機…ISO9001を取得していてかつ試作品対応の会社の中で、コストや個数に合わせて選択できる加工方法が最も豊富(4種類)
- 守谷刃物研究所…ISO9001を取得していてかつ試作品対応の会社の中で、アモルファスとパーメンジュールの加工事例の掲載が最も多い
- 城山産業…ISO9001を取得していてかつ試作品対応の会社の中で、最も大きな外径の製品まで対応してくれる