ロボット
モーターコアは、ロボットにも欠かせない部品の一つです。ここでは、ロボット産業におけるモーターコアの現状と今後の展望を解説します。製品事例も紹介しているので、ぜひチェックしてみて下さい。
ロボットのモーターコアの現状と今後の展望
日本の現状
日本では、労働人口の減少を背景に製造工程の自動化が進んでおり、産業用ロボットのシェアが拡大しています。産業用ロボットのほか、医療や介護・福祉、清掃、ホビーなどの分野でロボット需要が増加し、2035年には市場が10兆円規模になると予想されています。
日本ロボット工業会の発表を見ても、産業用ロボットの受注・生産・出荷が増加傾向にあることがわかります。
海外の現状
世界でも、日本と同様にロボット市場が拡大しています。欧州では労働人口が減少していますが、一方で中国や東南アジアなどの新興国では、人件費の高騰や品質向上を背景に製造工程の自動化が急務とされています。
特に2014年以降はロボットの受注・生産・出荷量が右肩上がりに増えており、今後も市場の拡大は続くと予想されています。
今後の展望
世界におけるロボットの市場規模は、今後もさらなる成長が見込まれています。特に自動車、電気/電子機器、建設、ヘルスケア、防衛の各セグメントで大きく成長するでしょう。
一方で、世界中のエンドユーザー産業からは、価格の引き下げとロボットの機能・効率・操作性の改善などが求められています。ロボットの部品の一つであるモーターコアも低コスト・高効率化が望まれます。
ロボットのモーターコア製品事例
ステータコア
- 材質…50A1000
- サイズ…φ70×φ45×25mm
Eコア
- 材質…50A1000
- サイズ…40×35×35mm
ステータコア
- 材質…50A1000
- サイズ…φ50×φ30×40mm
編集チームまとめ
メカの動きを精緻に制御するために欠かせない、モーターコア。高性能なだけでなく、軽さや小ささ、そして高効率が求められています。このため製造には、非常に高度な技術とノウハウ、品質の良い素材や製造工程が不可欠です。
また、どんなに性能が良くても、高価すぎれば製品にできないため、製品開発を行う際は、性能とコストのバランスを一緒に考えることが大切です。モーターコアメーカーを探す場合は、トータルに相談できる業者を選びましょう。
なお、このサイトでは小ロットの試作から量産まで対応の、柔軟性のあるモーターコアメーカーを紹介しています。併せてチェックしてみてください。
モーターコアメーカー
おすすめ3選
「小ロットで依頼したら断られた…」という会社のために、小ロット試作から量産まで対応しているモーターコアメーカーを厳選。なお、品質担保の観点から、国際的な品質マネジメント規格「ISO9001」取得済みの、信頼できる会社のみをピックアップしています。
コストや個数に応じて
適切な加工法を提案する
- 4つの積層方法から、求められるコストや個数に応じて加工
- 量産要望にも、工数を減らす金型でコストダウンへつなげる
- 主な用途
- 自動車/電気製品/ロボットなど
モーターの効率化に繋がる
難加工素材に対応する
- 加工が難しいアモルファスやパーメンジュールに対応
- 特殊鋼素材の調達ネットワークで用途に合わせた素材を調達
- 主な用途
- 航空機/モータースポーツ/医療機器など
豊富な設備を取り揃え
大型のモーターコアを製作する
- 外径1,300㎜までのモーターコアにも対応
- 顧客の要望に応えるため、新たな設備を積極的に導入
- 主な用途
- 自動車/電気製品/ロボットなど
※選定基準:Google検索で、「モーターコア」及び「積層コア」と検索した際に表示される31社を調査(2022年4月11日調査時点)。その中から、下記の基準に沿って選出しています。
- 飯島精機…ISO9001を取得していてかつ試作品対応の会社の中で、コストや個数に合わせて選択できる加工方法が最も豊富(4種類)
- 守谷刃物研究所…ISO9001を取得していてかつ試作品対応の会社の中で、アモルファスとパーメンジュールの加工事例の掲載が最も多い
- 城山産業…ISO9001を取得していてかつ試作品対応の会社の中で、最も大きな外径の製品まで対応してくれる