携帯電話
日々の生活の必需品になっている携帯電話にも、モーターコアが使われています。ここでは携帯電話のモーターコアの現状と今後の展望、モーターコアに求められることや製品事例などを紹介します。
携帯電話のモーターコアの現状と今後の展望
日本の現状
携帯電話のマナーモード時の振動、オートフォーカス機能などのモーターコア技術は、世界と比較して日本が一歩リードしています。高度成長期には、日本製品は欧米のモノマネだと言われていました。戦後の日本には、アメリカからさまざまなモノが持ちこまれるようになりました。欧米製品の品質を上回ることや、日本独自の製品を作ることは、技術者にとって長年の目標でした。
それから年月が経ち、独自性の高い日本製品として、欧米製品に劣らない、高品質の製品が数多く誕生しました。そのうちの一つが、携帯電話に使われているモーターコアです。
海外の現状
中国のモーターコア技術が海外でも注目されるようになりました。携帯電話振動モーター、コイン振動モーター、偏心回転質量振動モーター、線形振動モーターなどの、中国製モーターコアが数多く出回るようになりました。
今後は中国でも、新たな技術による製品開発が進められるでしょう。
今後の展望
携帯電話のモーターコアであるリニア振動モーターの世界市場は、2027年には2498.0百万米ドルに達する見込みです。この成長は、スマート・ウェアラブルの普及がますます進むことが要因です。
携帯電話のモーターコアに求められていること
携帯電話のモーターコアに求められていることは、主に2つです。
- 最小化
- 高効率化
携帯電話は、小さなサイズでありながらも、パワフルであることが望まれる機器です。さまざまな機能を搭載していながら、長時間使い続けられるバッテリー性能が求められます。省エネ性が高いモーターを開発し、サイズの小さいバッテリーを携帯電話に搭載できれば、デバイスそのものの軽量化につながります。
例えばコアレスモーターは、DCモーターの一種でコアレス(無鉄心)のモーターですが、効率がよく軽量という特長を持っています。コアレスモーターは、ポータブルミュージックプレイヤーにも使われ、それまで6時間程度だったバッテリーの寿命を、12時間ぐらいまで延ばしました。
当時から求められていたモーターコアの最小化・高効率化は、時代の変化に伴って、更なる進化が求められています。
携帯電話のモーターコア製品事例
吉川工業ファインテック

https://www.yoshikawa-s.co.jp/products/index.php#list04
- サイズ…製品外径Φ2.3mm~Φ10mm、板厚0.2㎜~0.5㎜
- 材質…公式HPに記載がありませんでした。
KURODA

https://www.kuroda-precision.co.jp/products/lp/laser_fastec.html
- サイズ…公式HPに記載がありませんでした。
- 材質…公式HPに記載がありませんでした。
編集チームまとめ
日常生活において、なくてはならない存在となった携帯電話にも、モーターコアが使用されています。例えば、マナーモードなどで使用する振動モーターや、カメラのピントを自動的に合わせるオートフォーカス機能などです。できるだけサイズが小さくて効率の良いモーターコアが求められ、サイズが小さいながらもパワフルに働いてくれています。
最小化・高効率化を求めて、日本企業のみならず世界全体で、新たなモーターコアの開発が進められています。
モーターコアメーカー
おすすめ3選
「小ロットで依頼したら断られた…」という会社のために、小ロット試作から量産まで対応しているモーターコアメーカーを厳選。なお、品質担保の観点から、国際的な品質マネジメント規格「ISO9001」取得済みの、信頼できる会社のみをピックアップしています。
コストや個数に応じて
適切な加工法を提案する
- 4つの積層方法から、求められるコストや個数に応じて加工
- 量産要望にも、工数を減らす金型でコストダウンへつなげる
- 主な用途
- 自動車/電気製品/ロボットなど
モーターの効率化に繋がる
難加工素材に対応する
- 加工が難しいアモルファスやパーメンジュールに対応
- 特殊鋼素材の調達ネットワークで用途に合わせた素材を調達
- 主な用途
- 航空機/モータースポーツ/医療機器など
豊富な設備を取り揃え
大型のモーターコアを製作する
- 外径1,300㎜までのモーターコアにも対応
- 顧客の要望に応えるため、新たな設備を積極的に導入
- 主な用途
- 自動車/電気製品/ロボットなど
※選定基準:Google検索で、「モーターコア」及び「積層コア」と検索した際に表示される31社を調査(2022年4月11日調査時点)。その中から、下記の基準に沿って選出しています。
- 飯島精機…ISO9001を取得していてかつ試作品対応の会社の中で、コストや個数に合わせて選択できる加工方法が最も豊富(4種類)
- 守谷刃物研究所…ISO9001を取得していてかつ試作品対応の会社の中で、アモルファスとパーメンジュールの加工事例の掲載が最も多い
- 城山産業…ISO9001を取得していてかつ試作品対応の会社の中で、最も大きな外径の製品まで対応してくれる